食品衛生環境検査事業
腸内細菌検査(検便)
腸内細菌検査は食中毒を未然に防ぐためにも必要です!
腸内細菌検査(検便)は、食品取扱者(製造・調理・配膳・販売等)における細菌性食中毒の感染症の予防と、二次感染及び感染発生の予防の一環として実施さ れており、不顕性感染者(健康保菌者)を見つける事により安全で衛生的な食品を消費者(お客様)へ提供するために行う検査です。
推奨検査項目
弊社の腸内細菌検査(検便)の基本セットは「大量調理施設衛生管理マニュアル」に則した検査項目です。
- 腸管出血性大腸菌セット(EHECセット)
- 赤痢菌
- サルモネラ属菌 (チフス菌、パラチフスA菌)
- 腸管出血性大腸菌(EHEC)
- 遺伝子検査PCR法:O-26、O-91、O-111、O-128、O-157など、その他全てのベロ毒素産生大腸菌(VT1, VT2)
その他 検査項目
上記検査項目以外にも、黄色ブドウ球菌・コレラ菌・腸炎ビブリオ・キャンピロバクター・セレウス菌、その他ノロウイルス(G1・G2)等の検査も受け賜ります。
検査受付
月曜日~土曜日(日・祝祭日を除く) ※検体受付日(弊社へ検体到着日)
検査結果報告
3~5営業日(ウェブシステムご利用の場合は、2~5営業日)
ウェブシステムについて
腸内細菌検査(検便)の流れ
検査については下記の手順で実施いたします。
- 検査の実施に際しましては、まずは弊社までお問い合わせ下さい。実施内容に基づき、お見積りをご提出いたしますので、ご検討後ご契約をお願いいたします。
- 弊社より採便容器を送付させていただきます。
- 採便方法にしたがって便を採取いただきます。
- 検体を弊社までご送付ください。
- 検査実施後、弊社より検査結果を報告させていただきます。
検体提出より報告書が手元に届くまで約1週間程度となります。
但し、陽性結果が出た場合には予め指定を受けた連絡先に検査確定次第、緊急報告いたします。(薬剤感受性試験報告書含む)
便中ノロウイルス検査(GI・GII)リアルタイム RT-PCR法
ノロウイルスは急性ウイルス性胃腸炎の原因として常に1位に挙げられるウイルスです。
感染原因は、ノロウイルスに汚染された食材を食べることにより感染する食中毒によるものと、既にノロウイルスに感染したヒトから、嘔吐物や糞便を介して感 染する二次感染によるものがあります。特に、ノロウイルス感染者によるヒト-ヒト感染が、圧倒的に多いことがわかっております。
厚生労働省は、平成20年6月に「大量調理施設衛生管理マニュアル」を改正しました。これを受け全国の保健所は、このマニュアルの内容を基にした衛生指導を実施しています。当改正では、冬場の10~3月における検便検査にノロウイルス検査も行うことを推奨しております。
また、ノロウイルス検査方法にも言及しており、検査法としてリアルタイムPCR法等の高感度な遺伝子検査を行うことを求めています。 これは検査法の中には、多量のウイルスがないと陽性にならない簡易的な検査方法(EIA法、イムノクロマト法)がある為です。 特に陽性者復帰の際の検査には、感染拡大や食中毒事故につながる可能性がありますので、高感度の検査法で陰性確認を行うことが求められます。
弊社は高感度で特異性の高いリアルタイムRT-PCR法により、食品従事者の便中ノロウイルス検査、二枚貝等の食品ノロウイルス検査・ノロウイルス拭き取 り検査・ノロウイルス遺伝子型検査等、総合的にノロウイルス対策に有効な検査を行っております。又、陽性時の感染者糞便中に排泄されるウイルス量はGIに 比べGIIが圧倒的に多いという報告があり、 遺伝子グループを知ることは陽性時の対策として大きな意義がありますので、GIグループ・GIIグループ別に報告致します。
検査方法
RT-PCR
検出可能な遺伝子型
G1 遺伝子タイプ 1~14(14種/全14種)
G2 遺伝子タイプ 1~19(19種/全19種)
*G1・G2 の遺伝子タイプの分類方法は国立感染症研究所の推奨する方法です。
*遺伝子タイプを個別に検出する検査では、ありません。
検出感度
G1・G2・・・50コピー/テスト(ウィルス量が約50個)
(ウィルス量が100個程度で人から人への感染する可能性があります)
RT-PCR法は、感度が高く、ほとんど全てのノロウィルス遺伝子型を検出できます。
そのため遺伝子型が異変した(新型)ノロウィルスが流行してもほとんど検出が可能で安心です。
★図を入れる
定性検査は、ウィルス量が少ないと陽性反応が出ない事が有ります。
報告日数
稼働日 3~5日
検査結果報告
WEB上から確認と出力が可能です。WEBシステム登録が必要(別紙)